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出会ってからプロポーズまで3ヶ月というスピード婚をされたKさんRさんご夫妻。仮交際が始まってからは毎週欠かさず会うなど、順調に関係を築かれてきたお二人ですが、Kさんは結婚相談所での活動期間が5年10ヶ月、Rさんはマッチングアプリと婚活パーティーでの婚活期間が10年近くに及ぶなど、長期間にわたって活動されてこられました。そんなお二人はどのようにして出会い、関係を築いてこられたのでしょうか。婚活を始めたきっかけや結婚の決め手などとともに、成婚退会に至るまでの経緯をお聞きしました。
前職は国家公務員だったのですが、職場の9割以上が男性という環境で、女性との出会いがあまりなかったんです。プライベートではよく旅行に行っていたのですが、こう見えてとても寂しがり屋な性格で、一人で旅行に行ってもおもしろくないなと感じ始めた頃、婚活を始めました。
最初はマッチングアプリや婚活パーティーを利用していたのですが、お相手の情報が事前に詳しくわからないことに不安を感じまして。とくにマッチングアプリを利用している方の中には「友達が欲しい」という理由で利用している方もいて、結婚する意志のあるお相手に出会うのも大変でした。
IBJメンバーズに入会したのは、婚活パーティーが終わった後にIBJメンバーズのスタッフの方に声をかけてもらって。自力での婚活が難しそうだなと思っていたタイミングだったので、その場で入会を決めました。
私はもともと結婚願望が強くて、20代後半から婚活をしていました。マッチングアプリや婚活パーティーなど、いろいろな出会いの場に行きましたが、なかなかうまくいかず、33歳くらいからはマッチングアプリでも出会える人の数がさらに少なくなってきていて。
将来的に出産を考えるなら、そろそろ結婚の意思がある人と出会っておきたいと思い、結婚相談所への入会を決めました。私はIBJ加盟店に入会したのですが、無料カウンセリング時に対応して下さった方のお人柄が良かったことが入会の決め手でした。
私から申し込みました。Rさんは写真の印象がずば抜けてよかったんです。作り笑いではない笑顔からは心からやさしい人なんだろうなと感じましたし、なんといってもかわいい。正直なところ、“高嶺の花”というかお申し込みを受けてもらえないだろうなと思いながら申し込んだのを覚えています。
正直なところ、最初は「まずは会ってみようかな」という感じでした。20代後半から婚活を続けてきて、お相手をプロフィールや外見だけで判断していた時期もあったのですが、それでは出会いが広がらないなと思い、結婚相談所に入会する頃から「少しでも興味が湧けば会ってみよう」と気持ちを切り替えたんです。
私は自営業をしている職業柄、近場で結婚相手を探していたので、その条件を満たしている方であれば、基本的にはお会いしていたと思います。
最初にお会いしたのは三宮の喫茶店でした。ひとめぼれでしたね。もちろんお写真を見てはいたのですが、写真以上にかわいかったんです。確かRさんはマスクをしていて、お見合いのお相手と待ち合わせているであろう人もたくさんいる場所だったので、人違いだったら恥ずかしいと思い、意識しながらも声をなかなかかけられずにいました。
実は私のほうは第一印象が良くなかったんですよ。なんというか口数が少ないですし、性格が暗そうだなと思ったというか(笑)。でも、誠実さはとても伝わってきたので、もう1回会ってみることにしました。
初デートは平日の夕方から2時間ほど、三宮のイタリアンで食事をしました。いきなり距離を詰めないほうがいいかなと思い、仕事の話や住んでいる場所の話、数ヶ月前まで九州に住んでいたこと、休日の過ごし方なんかをお話しました。
私は将来を真剣に考えられない人とは交際を続けても仕方ないと思っていたので、最初から結婚観や理想の家庭像について切り出してほしいと思っていました。でも、彼が当たり障りのない話ばかりするので、思い切って私から聞いてみたんです。
いざ聞いてみると、Kさんは真剣に話をしてくれて。それまでは相手の出方を待つようにしていたのですが、自分から積極的に聞いてみることも大切だなと思いました。
もともとは私も早い段階で真剣な話をしたいタイプだったのですが、以前にお見合いした方から交際をお断りされたときに「まだお付き合いもしていないのに、結婚の話をするのは早い」と言われたことがあって。それからは一気に距離を詰めすぎないように気を付けていました。あやうく見切りをつけられるところでしたが、Rさんからアプローチしてくれたおかげで、お互いの胸のうちを話すことができてよかったです。
デートを5~6回ほど重ねてから、メリケンパークという夜景の見えるところで告白しました。安心感のある癒される存在で、一緒にいて思わず笑顔になれるような人だったので、僕としてはかなり早い段階から心は決まっていました。ただ、自分のペースを押し付けても仕方ないと思い、「このタイミングかな」と思ったときに告白したかたちです。
個人的にはちょうど良いタイミングでした。何度もデートを重ねるうちに、Kさんの誠実な内面がいいなと思うようになった頃だったので。ただ、それでも当時は「好き」という感情が湧いていなかったんです。
実は一度カウンセラーさんに相談していたんです。すると、カウンセラーさんは「自分の気持ちが熟したときには、お相手の気持ちが変わっていることもあるかもしれませんよ」と言ってくれて。確かにKさんは誠実で素敵な人だし、私が絶対に譲れない条件である住む場所についても柔軟に合わせてくれる。「こんな人はほかにいないんじゃないかな」と思い、真剣交際に進むことにしました。
2人で琵琶湖に行ったときですね。リフトに乗ってハシャいだり、山頂から琵琶湖を眺めたりしたことで、距離がグッと縮まった気がします。
私も琵琶湖のデートは思い出深いのですが、成婚退会後にKさんのご実家がある福岡に1泊2日で旅行に行ったときのデートも思い入れがあります。Kさんのご両親に結婚のご挨拶をするために福岡を訪れたのですが、その頃はちょうどマリッジブルー気味になっていて。
でも、結婚相談所に在籍しているときはできなかった1泊2日の旅行で長い時間をともにしたことで安心して、自分の選択に間違いがなかったと思えるようになりました。福岡の糸島でまだ動いているイカを食べられたのは良い思い出です。
その日はホテルのレストランディナーを予約していました。私だけ食事の途中で抜け出してホテルに併設されているチャペルでタキシードを着てRさんを待ち、ホテルのスタッフさんにRさんを呼んできてもらって、花束を渡した後に手紙を読んでプロポーズをしました。
2人の中で結婚する意思はなんとなく確かめ合えていたものの、7月末にRさんのご両親にお会いするにあたって「プロポーズをされていない状態だと紹介しにくい」とRさんが話していて。もともとプロポーズはきちんとしようと思っていたので、だったらご挨拶に行く前に伝えようとしっかりと準備してきました。
正直なところ、ここまでしてもらえると思っていなかったので、とてもうれしかったです。Kさんは誠実な人ですが、「女心は分かっていなさそう」と思っていたので、いい意味で予想を大きく裏切られました。
私は先ほどもお話した通り、Rさんと一緒にいると居心地が良かったからですね。
私も一緒に過ごす中で「このまま結婚生活を送っていけそう」というイメージが湧いたことが大きいかもしれません。なにか具体的な出来事があったわけではありませんが、交際中は週に1回は必ず会って、長い時間をともにしていたので、その空気感が身体に馴染んだことが決め手かなと思います。
結婚すると独身のときと同じように自由に暮らすことはできませんが、だからこそ、家に帰ってくるたびに「結婚してよかったな」と思ってもらえるような安心できる家庭をつくっていきたいです。
やっぱり明るい家庭を築けるといいですよね。もちろん、結婚生活を送っていくうえでは楽しいことばかりではないと思うんです。大変なときでも助け合って生きていきたいなと思います。
明るくてやさしくて嘘偽りないところですかね。感情表現が豊かですし、声もかわいいし……挙げていたらキリがありません。
ありがたいですね。Kさんは出会った頃からずっと誠実な人なのですが、結婚してからは家庭を持ったことによる責任感からか顔つきが少し男らしくなった気がします。
髪型や服装をRさんにご指導いただいているからだと思います。
「こういうのはどうかな?」と提案したことをなんでも吸収してくれるんですよね。Kさんのお話から伝わるかと思いますが、私のことをなによりも大事にしてくれるところも大好きです。
たくさんのお相手にお会いする中で「自分にはこういう人が合うんだ」とか「自分はこういうことを求めていたんだ」ということに気づけたことですね。うまくいかない時は自分を見つめ直す機会になりますし、たくさんのことを学ばせていただいたと思います。
私も強い結婚願望を抱きながら10年ちかく婚活していたにもかかわらず、お相手がなかなか見つからなかったので、ようやく人生の試練を終えたような気持ちです。とても学びが多かったですし、メンタルが鍛えられたと思います。
私は前職が国家公務員で、全国転勤がある仕事だったので、転勤を理由にお断りされることが多かったんです。それは自分ではどうしようもできない事情だったので、「このまま活動を続けていてもお相手が見つからないんじゃないかな」と思うことはありました。
でも、諦めることはいつでもできると考えて、どうしてもつらいときは休会をしながら、とにかく続けることを肝に銘じていましたね。
20代後半までの私はいわゆる“メンヘラ”で自己肯定感も低く、婚活に挫けそうなことは何度もありました。 こんな私を変えたくて30代になってからは、自分の考え方を変えるのに取り組みました。日々小さなことの積み重ねでしたが自己肯定感もあがり、婚活でも私のことを大切にしてくれる人を見極められるようになっていったと思います。
カウンセラーさんにはお見合いやデートのたびに長文の報告を送らせていただいていました。「これでよかったのかな」と自分の中でモヤモヤを抱えるよりも、あったことをすべて伝えて、まずかったところがあれば指摘してもらったほうがいいと思っていたからです。
カウンセラーさんとのやりとりで特に印象的だったのは、「お相手のことはお姫さまのように扱ってください」と耳にタコができるほど言われたことですね(笑)。
でも、それは結果的にすごく良いアドバイスだったかもしれないですね。私の場合はやはり真剣交際に進むかどうかで迷ったときに、背中を押してもらえたことでしょうか。あのときがあったからこそ今があると思うと感慨深いです。
希望を捨てないことですね。婚活は相手がいることなので、自分がどんなに頑張っても成果が出ないこともあります。結果を気にしなさすぎるのは問題ですが、うまくいかなかったとしても気にせず、諦めずに続けていけば、いつかは素敵なお相手に出会えるかもしれません。最後まで信念を持って、活動を続けてほしいと思います。
私も似たアドバイスになってしまうのですが、諦めなければ結婚できると思っています。だからこそ、つらいときは少し休憩しながらでももうひと踏ん張りしてみてほしいですね。それから、今までのやり方でうまくいかなければ、自分自身が変わってみること。これが近道なのではないかなと身をもって感じています。
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